2010年4月18日日曜日

反社

写真は本文とは関係ありません。
「反射」や「販社」ならともかく、あまりリアルでは聞いたり、話したりする言葉ではなく、一種の業界用語とも言えよう。
正確には「反社会的勢力」、具体的には「暴力団、暴力団員またはこれらに準じる者」と定義されている。
昔々、「反社の人々と付き合って何が悪い」と言い放ち、クビになったプロ野球のコーチがいたが、今回は一部上場企業の社長が「反社」との付き合いが問題となり、辞任に追い込まれた。
ここでポイントとなるのは、その「反社」の人が本当に「反社」であるのか、どの程度の付き合いであったか、となるのが普通であろう。しかし、どちらもはっきりしないだけでなく、はっきりさせるつもりもないようだ。「そのような人と付き合いがある時点で、社長として適格でない」というのが理由としている。
一方、「反社」とされた企業・人物に関して、「真っ黒」とみなす理由はほとんどないようだ。日本の法律や常識から見て「反市場的」な行為を行った「実績」はあるが、違法だと断定された訳ではなく、ましてや反社会的勢力とは言えない。基本的に彼らのようなファンドと呼ばれる存在は、顧客と自分達の利益のためにグレーソーン(結果的にはブラックになる場合も)な手法や手口を用いることはあるが、違法行為そのものが目的ではない。
今回も、彼らがどのような案件を持ちかけ、その中身がどうだったのかが非常に重要になるのだが、それについての説明は一切なく、「反社」だけで押し切ろうとしている。
今回の騒動は、海外メディアから「時代遅れで、現状に満足している企業文化の典型」と揶揄されている。
お互いに話していない(話せない)内容は非常に多いと思われるが、それらが明らかにならない限り、「風評被害」は拡大していく可能性は高い。
Makoto

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